家政婦 市川春子の報告のネタバレ結末まとめブログ

漫画「家政婦 市川春子の報告」シリーズのネタバレ・結末・試し読み・あらすじ・感想まとめブログ。

娘を売る街~昭和の赤線・吉原~ネタバレ感想 安武わたる

安武わたる先生が描く、昭和の赤線を生きた女たちの悲哀・・・短編漫画集「娘を売る街~昭和の赤線・吉原~」は、やるせない事情により虐げられる女性の物語です。

第一話の「吉原の赤い花」は、名家の令嬢が父親の死をきっかけに女郎にさせられるという、お話。

父を切腹に追い込んだ敵を討つために、女郎に堕ちた女は復讐に燃えて・・・!

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※まんが王国先行配信作品。ほかでまだ読めませんよー

娘を売る街「吉原の赤い花」のネタバレ

父が罪に陥れられ切腹


片倉加恵は旗本の娘で、結納も済み、まもなく佐々木家に嫁ぐことになっていた。

父の清ェ門は、母が早くに亡くなって以来、ひとり娘をかわいがっており、嫁ぎ先が決まって何か安心したような顔をしていた。

その日、結納が済んだめでたい席で父は「幸せにのう、加恵」とまるで遺言のようにしみじみと告げ、加恵はなにやら嫌な予感がしていた。

その予感は、はからずも当たってしまう。

父がお上の金子の横領の罪で切腹を申し付けられてしまったのだ。

同僚である松坂の訴えで罪に陥れられ、お家は断絶。いいなづけであった佐々木家も、こうなっては知らぬふりを決め込む。

最底辺の女郎に落とされる


加恵はもはや頼るものもなく、父の借金があるから代わりに返済せよ、と迫られて松坂の言いなりにさせられる。

強欲そうな、父を陥れたその男は加恵を力づくで犯し、そのあと最底辺の遊郭へ送られてしまった。

そこは遊郭の中でも最悪の場所で、しかも「なるべく悪いところへ送れ」という松坂の差し金だった。

松坂は何らかの事情で父を恨んでおり、娘である加恵を見せしめに苦しめることで気晴らしをしようというのだった。

覚めない悪夢に死を望む加恵


旗本の娘で清らかな美女として有名だった加恵。

最低の女郎の生活は、まさに生きる悪夢であった。

質の悪い客に無理やり体をいじられ、腐った食事を与えられる日々。

人としての尊厳のかけらもない生活に、加恵は絶望して自ら首を吊ろうとした。

許さない!復讐を誓う加恵


だが、外からふと、声が聞こえた。

それは旗本のもとで働く下人の噂話だった。

松坂の悪事を暴こうとした父は、悪事をでっち上げられて汚名を着せられた挙句、切腹させられたのだ、と知る。

それを聞いた加恵は、死のうとしたことすら忘れて大好きだった父を陥れた松崎を憎む。

父の仇を討つまでは、死ねない。

憎しみと復讐に燃える加恵は、この最底辺の遊郭から女の武器を使ってのしあがり、松崎に復讐しようと動きはじめた。

「吉原の赤い花」の感想


一人娘でかわいがられてきた加恵は、周囲にも評判の美女だったため、自ら女郎としてのしあがると決めてからメキメキとその美しさで望みを叶えていきます。

安武わたる先生は「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~」という女郎をヒロインにした人気作があり、女郎ものの物語を描かせたら天下一品、という印象です。

暗くドロドロしがちな女郎物語ですが、安武先生がつくる作品には女性の強さやたくましさが伝わってきて、読後感はすっきりしています。


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hatujojosiharem.hateblo.jp

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大奥の秘事作法のネタバレ 第四話「高場乱〜革命を支えた女傑」

まだ女性の人権という言葉もない幕末の頃、「女に学問はいらない」と蔑まれる時代にありながらも教育者として男たちをしのぐ知力・胆力に恵まれた男装の麗人・高場乱の人生を漫画化!

川崎三枝子作「まんがグリム童話 大奥の秘事作法」の第四話「高場乱〜革命を支えた女傑」では、政治塾で学問を教え、革命に生きたひとりの女性の孤高の生き方が描かれています。

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この漫画は電子コミックで試し読みができます。

各話読み切りで、全4話収録されています。

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「大奥の秘事作法」第四話「高場乱」あらすじとネタバレ

政治塾で学問を教える男装の麗人


明治8年、高場乱は医者の父の影響で医学や政治を学び、その知識を活かして政治塾で若者たちに学問を教えていた。

藩士次男坊・来島恒喜は反乱軍に身を投じる前に学問を学ぶようにと、この政治塾へ放り込まれたが、血の気が多い若者で学問よりも早く戦場に行きたいと苛ついていた。

乱を女性と知らぬ来島は、「女みたいな男だ」と馬鹿にし、畑仕事の大切さや学問の重要性を説く乱に反発した。

学問など生ぬるい、と暴れる来島はふとした拍子に乱が実は女性だと知って激怒する。

「女が男に学問を教えるだぁ!ふざけるな!!」

しかし、乱は来島に学問の知識をつぎつぎに披露し、来島は彼女が自分よりも賢いと認めざるを得なかった。

華族の元許嫁がしつこい


ここで学問を教える前、乱は華族の許嫁がいた。

福岡藩医の娘として生まれ、村人たちが貧苦にあえぎ女たちが売られていく状況に胸を痛めながら育つ。

乱は成長して父の仕事を手伝いながら、日本を変えるために政治塾を立ち上げる計画をしていたが、藤田という華族の男に目をつけられた。

父の医院のために多額の金を寄付していた藤田は許嫁になったが、政治塾をつくりたいという乱の希望を知って怒り、大切な文献を勝手に捨ててしまう。

「女が政治などと、みっともない!!」

頬を殴られ、女は思想を持ってはいけないのか、と乱はままならぬ女性の身であることに苦しみ、「女を捨てる」決意をした。

以来、髪を切り、男装をして塾で教えるようになったが、藤田はいまだしつこく口説きにやってきていた。

乱に惚れた来島


乱の過去と思想を知り、「こんな女を俺は知らない」と次第に彼女に惹かれていく来島。

「先生! あなたが好きだ!!」
「馬鹿者! もっと学問をして日本国の未来に殉ずる男になったら、その思い受け止めてやる!」

こらえきれずある日思いをぶつけるが、乱にそう一括されてスゴスゴと出直す。

密告で憲兵に捕まる乱


政府軍との衝突で緊張が高まる中、ある日密告によって乱が逮捕されてしまう。

「女の分際で政治を口にするとは!」

竹刀で打たれ、暴動に関わっていたと決めつけられた乱は抵抗するが、「女であることをわからせてやる」と憲兵たちにまわされそうになる。

裸にされた乱を見て、来島は自分は死んでもいいからこの人は釈放してくれ、と頼みこみ乱だけは無事に釈放された。

のちに、密告者は元許嫁の藤田だと判明する。


第四話「高場乱」の結末

 
数ヶ月後、釈放された来島がふらりと現れ、日本の未来のために殉ずる覚悟ができたと乱に告げに来た。

そしてふたりは結ばれるものの、来島は外国との条約改正に反対して時の外務大臣大隈重信襲撃事件を起こす。

「せめて私の胸で死ね」

乱の腕の中で来島は逝き、大臣暗殺は未遂に終わったものの、条約改正は不締結となり、来島は本懐を遂げたと言える。


「大奥の秘事作法」第四話の感想


高場乱、という実在の女傑の物語でしたが、幕末に男装の麗人がいたと想像するだけでワクワクしますね。女性が勉強することすら認められないあの時代で、学問を修めて塾で人を教えるというのはどれほど大変だったのか。

どんな時代にあっても自分の心に従って生きようとする人は、美しいものです。来島はそんな乱を愛し、彼女に認められる男になるべく、日本の未来のために命を捧げました。

女性、男性という性別に関わらず「日本を守る」という強い意志は、弟子たちだけではなく多くの人の胸に伝わっていると感じます。来島の死のあと、1年後に後を追うように亡くなった乱。

史実では乱と来島が男女の関係になった、という資料は見つかりませんでしたが死後、お寺で並び眠っているそうです。

乱が教えた興志塾からは、頭山満をはじめとする活動家を送り出しており、近代化へと進む日本を守るための人材をたくさん生み出しました。

高場乱は独身のまま亡くなりましたが、彼女の思想と精神を受け継ぐ教え子たちこそが「我が子」だったのかもしれませんね。



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第一話のレビューから読むなら

kaseihu.hatenablog.com

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