家政婦 市川春子の報告のネタバレ結末まとめブログ

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大奥の秘事作法のネタバレ 第四話「高場乱〜革命を支えた女傑」

まだ女性の人権という言葉もない幕末の頃、「女に学問はいらない」と蔑まれる時代にありながらも教育者として男たちをしのぐ知力・胆力に恵まれた男装の麗人・高場乱の人生を漫画化!

川崎三枝子作「まんがグリム童話 大奥の秘事作法」の第四話「高場乱〜革命を支えた女傑」では、政治塾で学問を教え、革命に生きたひとりの女性の孤高の生き方が描かれています。

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各話読み切りで、全4話収録されています。

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「大奥の秘事作法」第四話「高場乱」あらすじとネタバレ

政治塾で学問を教える男装の麗人


明治8年、高場乱は医者の父の影響で医学や政治を学び、その知識を活かして政治塾で若者たちに学問を教えていた。

藩士次男坊・来島恒喜は反乱軍に身を投じる前に学問を学ぶようにと、この政治塾へ放り込まれたが、血の気が多い若者で学問よりも早く戦場に行きたいと苛ついていた。

乱を女性と知らぬ来島は、「女みたいな男だ」と馬鹿にし、畑仕事の大切さや学問の重要性を説く乱に反発した。

学問など生ぬるい、と暴れる来島はふとした拍子に乱が実は女性だと知って激怒する。

「女が男に学問を教えるだぁ!ふざけるな!!」

しかし、乱は来島に学問の知識をつぎつぎに披露し、来島は彼女が自分よりも賢いと認めざるを得なかった。

華族の元許嫁がしつこい


ここで学問を教える前、乱は華族の許嫁がいた。

福岡藩医の娘として生まれ、村人たちが貧苦にあえぎ女たちが売られていく状況に胸を痛めながら育つ。

乱は成長して父の仕事を手伝いながら、日本を変えるために政治塾を立ち上げる計画をしていたが、藤田という華族の男に目をつけられた。

父の医院のために多額の金を寄付していた藤田は許嫁になったが、政治塾をつくりたいという乱の希望を知って怒り、大切な文献を勝手に捨ててしまう。

「女が政治などと、みっともない!!」

頬を殴られ、女は思想を持ってはいけないのか、と乱はままならぬ女性の身であることに苦しみ、「女を捨てる」決意をした。

以来、髪を切り、男装をして塾で教えるようになったが、藤田はいまだしつこく口説きにやってきていた。

乱に惚れた来島


乱の過去と思想を知り、「こんな女を俺は知らない」と次第に彼女に惹かれていく来島。

「先生! あなたが好きだ!!」
「馬鹿者! もっと学問をして日本国の未来に殉ずる男になったら、その思い受け止めてやる!」

こらえきれずある日思いをぶつけるが、乱にそう一括されてスゴスゴと出直す。

密告で憲兵に捕まる乱


政府軍との衝突で緊張が高まる中、ある日密告によって乱が逮捕されてしまう。

「女の分際で政治を口にするとは!」

竹刀で打たれ、暴動に関わっていたと決めつけられた乱は抵抗するが、「女であることをわからせてやる」と憲兵たちにまわされそうになる。

裸にされた乱を見て、来島は自分は死んでもいいからこの人は釈放してくれ、と頼みこみ乱だけは無事に釈放された。

のちに、密告者は元許嫁の藤田だと判明する。


第四話「高場乱」の結末

 
数ヶ月後、釈放された来島がふらりと現れ、日本の未来のために殉ずる覚悟ができたと乱に告げに来た。

そしてふたりは結ばれるものの、来島は外国との条約改正に反対して時の外務大臣大隈重信襲撃事件を起こす。

「せめて私の胸で死ね」

乱の腕の中で来島は逝き、大臣暗殺は未遂に終わったものの、条約改正は不締結となり、来島は本懐を遂げたと言える。


「大奥の秘事作法」第四話の感想


高場乱、という実在の女傑の物語でしたが、幕末に男装の麗人がいたと想像するだけでワクワクしますね。女性が勉強することすら認められないあの時代で、学問を修めて塾で人を教えるというのはどれほど大変だったのか。

どんな時代にあっても自分の心に従って生きようとする人は、美しいものです。来島はそんな乱を愛し、彼女に認められる男になるべく、日本の未来のために命を捧げました。

女性、男性という性別に関わらず「日本を守る」という強い意志は、弟子たちだけではなく多くの人の胸に伝わっていると感じます。来島の死のあと、1年後に後を追うように亡くなった乱。

史実では乱と来島が男女の関係になった、という資料は見つかりませんでしたが死後、お寺で並び眠っているそうです。

乱が教えた興志塾からは、頭山満をはじめとする活動家を送り出しており、近代化へと進む日本を守るための人材をたくさん生み出しました。

高場乱は独身のまま亡くなりましたが、彼女の思想と精神を受け継ぐ教え子たちこそが「我が子」だったのかもしれませんね。



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第一話のレビューから読むなら

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